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表面処理 > ステンコート last update 2001/09/01



高耐食性表面処理
ステンコート


「ジンロイ(亜鉛-ニッケル合金メッキ)」を下地に「ユニクロ(光沢クロメート処理)」を施し、
その上に「Kコート(無色透明の防錆コーティング剤)」を施した表面処理が「ステンコート」です。
実際ステンレス材は使用していませんが、見た目や耐食性がステンレスのようになるので、
ステンコートと呼ばれています。(塗装ではなく電気メッキとなります)

※現在は弊社取扱いのネジ等にステンコート処理したものを販売する形
となっておりまして、お客様部品支給によるステンコート処理は行っており
ませんのでご了承ください。


『こんな時に活用できます』

・「鉄+メッキ」よりも耐食性を良くしたいが、「ステンレス」だとコストが高い。
・現在、ステンレスを使用しているが、コストダウンしたい。
 →ステンレスよりも低コストで、ステンレスに近い耐食性がある「鉄+ステンコート」がおすすめです。

・ステンレスは耐食性はいいけど、磁性がなく、ビットにくっつかないので作業性が悪い。
 →「鉄+ステンコート」にすると、磁性があるので作業効率がアップします。


『ステンコートの特長』

1.高耐食性
塩水噴霧試験で白錆発生まで400時間以上、さらに赤錆発生まで1000時間以上という抜群の
耐食性があります。(SUS410製品よりも耐食性があります)
しかも白錆が発生しても亜鉛メッキの白錆と異なり非電導性であるために、その後のメッキ被膜の
腐食の進行が抑制されます。

2.勘合性が良い
他の高耐食性のメッキと比べ、メッキ厚が薄い為(通常5~8μ)、雄ねじと雌ねじが勘合しないという問題
がほとんど発生しません。

3.ホイスカー防止効果がある
亜鉛メッキで発生するホイスカー(針状金属単結晶)が発生せず、電子機器を使用してもホイスカーによる
誤動作やノイズが起こりません。

4.耐熱性に優れている
亜鉛メッキでは100℃以上の高温環境下ではクロメート被膜の防食機能が失われますが、ステンコートでは
クロメート被膜、亜鉛-ニッケル合金被膜双方とも耐熱性に優れています。Kコートも180℃の温度でも
変色しません。

5.その他
亜鉛メッキに比べ水素脆性がない、傷に強い等の特長があります。